地球散歩(English)

Greeting from Japan.
Let's walk the earth!
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      برنج(べレンジ)

      イランでの主食と言えば有名なナーンもあるが、米料理の豊富さには適わない。長粒種で水分の少ないインディカ米を、少々の油・塩と共に長時間かけて鍋で煮炊きする。
      街のレストランでは、キャバーブ(ケバブ)などの肉類を添える形で、サフランで美しく黄色に染まったライスが出てくるのが一般的である。一方、家庭で食される米料理は実に多様。例えば夏季には、そら豆・ディル(香草)と一緒に米を煮込んだバガリ・ポロウが有名。白亜に光る米と若草色の豆の対比が実に鮮やかで、目にも美味しい一品である。バターで炒めた乾燥ゼレシュク(ぐみの一種)を、炊き上がったばかりのご飯に散らしたゼレシュク・ポロウも華やかな一品。ご飯の上でルビーのようにキラキラと煌めくゼレシュクが、豪華な食卓を演出してくれる。

      イランでは、具材を一緒に煮込んだ米料理のことを「ポロウ」と呼ぶが、一方白ご飯を「チェロウ」と言って、両者を区別している。このチェロウとポロウの差は、まさに白ご飯と混ぜご飯(ピラフ)のそれである。

      米料理を作る際に欠かせないのが、鍋底に「ター・ディーグ(おこげ)」を作ること。このター・ディーグがなかったら、折角の美味しい米料理も台無しである。米を炊く際に油を少々足すのが、鍋底に出来たター・ディーグを上手く剥ぎとる秘訣。中には、スライスしたジャガイモと薄焼きのナーンを鍋底に敷いてター・ディーグを作る人もいる。
      大抵のイラン人は、このター・ディーグが大好物で、食卓では何をおいてもまずター・ディーグから食べ始めるといった具合。しかし、いくらおいしくても「おこげ」であるからには、当然のように胃に悪い。自分の身体を心配しながらも、ター・ディーグの誘惑に勝てないイラン人を見ながら食事をするのはなかなか楽しい。それにたとえイラン人でなくとも、部屋いっぱいに広がる出来上がり直前のター・ディーグの香ばしい匂いに包まれるのは、なかなかの誘惑である。

      ちなみに、イラン北部のカスピ海沿岸では、JICAの指導によりジャポニカ種の米も栽培されている。食べ慣れた小粒種の米も、イランの空の下で食べるとまたエキゾチックな味がするのであった。[m]

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